虫歯や歯周病に関して歯科医師がお答えします。

審美歯科/歯科金属アレルギー外来・やよし歯科クリニック

虫歯・歯周病に関するQ&Aのページ

最初にお断りしておきますが、御質問に対する答えはあくまでも当院ドクターの見解であり、他の歯科医院の先生のご意見とは異なる場合がありますので、ご了承下さい

虫歯・歯周病編

  2005/12/26 new!
先日、歯医者さんで神経を取ったのですが(まだ治療中です)、食事の時噛むと痛みがあります。このまま様子をみてよいのでしょうか?

神経を取るということは、神経を根の先端で引きちぎるということですので、神経を取った当初は当然傷口があるわけです。その傷口を治し、根の中を無菌化するために根の中のお掃除をし、お薬の付け替えをするわけです。 何回かそういった根の治療をしていくと傷口も治って痛みも減ってきます。 それまではできるだけ反対側で食事をするようにしてください。 心配ありません。


  2005/12/26 new!
知覚過敏があって歯磨きのときにピリッとしみるのですが、どんな治療法がありますか?

歯周病で歯肉が下がって歯根が露出したところや、歯磨きが強すぎて歯肉との境目が削れてくぼんでいるところは知覚過敏を起こしやすくなります。治療法としては、薬物を塗ったり、レーザー治療をしたり、くぼんでいるところにコンポジットレジンという白いものを埋めたりする方法があり、状態や程度により治療法を選択します。よほどひどい知覚過敏でないかぎり、神経をとったりすることはありません。


虫歯の治療をして銀歯を入れたら、ものすごくしみるようになりました。治療する前はなんともなかったのですが・・。どうしてしみるようになったのですか?

虫歯の深さはどうでしたか?普通の深さの虫歯でしたら、もうしばらく様子を見られてください。徐々にしみはやわらいでくると思います。

金属は熱伝導性が高いので、入れた直後は冷たいものや熱いものでしみが出やすいのですが、第二象牙質というものが歯の神経のところに少しずつできてくるのでしみはおさまってきます。あわてて別の歯医者さんのところにかけこんで、しみるからといって神経を取ってしまうということがないようにしてくださいね。

ただもし虫歯が深く、神経のそばまで達していたというのなら少し心配です。しみが日毎に強くなっていったり、水を飲んでズキーンと20〜30秒以上痛むようなら神経を取った方が楽になるかもしれません。かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。


歯を磨く時は、歯磨き粉はつけないほうがいいのですか?

歯科医院で歯磨きの練習をした時に、「歯磨き粉をつけずにやりなさい」と指導された方も多いのではないでしょうか?それは、歯磨き粉の爽快感により、磨けていなくても磨いた気になるので、磨き残しがないように上手に磨けるまではつけない方がいいよということだと思います。

歯磨き粉をつけないと、ステインがつきやすく、歯が黄色くなってきますし、歯磨き粉の成分には、エナメル質を再石灰化する作用があるフッ素も入っているので、少量(長さで5mm位)をハブラシにつけるといいと思います。


ドラッグストアで1000円くらいの電動ハブラシを買いました。それでずっと磨いているのですが、先生のホームページでソニッケアーを知りました。電動ハブラシは高いのを使った方が良いのでしょうか?

私どもの医院で歯磨きの練習をする際、「次回は歯磨きの練習をするので、おうちで使っているハブラシを持ってきてください。」と言うと、当日カタカタと音が鳴る電動ハブラシを持って来られる方がいます。たいていは乾電池で動くタイプのものです。

プラークを赤く染め出すと、あまりプラークが落ちていないのが分かります。 色々な性能をソニッケアーと比較して体験していただくと、皆さんその違いに驚かれ、ソニッケアーを注文して帰られる方も少なくありません。 ソニッケアーは音波ハブラシで歯に軽く当て、少しずつ移動させるだけでかなりプラークが取れます。歯間ブラシや糸ようじ(フロス)を併用するとより効果的です。

超音波ハブラシというものもあり、毛先が細かく動いて超音波を発生します。これは普通のハブラシのように手を動かして磨くものなので、一般の方は音波ハブラシの方が使いやすいかもしれません。

いずれにせよ、電動ハブラシは1万円後半くらいのもので、コンセントから充電するタイプのものを使った方が良いと思います。


下の奥歯に少し大きめの虫歯があります。神経を取らずに治療したいのですが、可能ですか?

虫歯の大きさにもよります。ものすごく虫歯が大きくて、完全に神経に虫歯が達して感染が進行しているような場合は、やはり神経を取らなくてはいけないと思います。

レントゲンで診て、虫歯が神経に達しているかどうかギリギリの時は、まず麻酔をして慎重に虫歯を取っていきます。そしてもし虫歯がほんのちょっと神経に達しているくらいなら、レーザーを照射して殺菌し、神経を保護する薬を入れます。そしてしばらく痛みなどが出ないか様子をみます。特に問題がなければ、後日神経を保存したまま埋めるなり、金属を入れるなりしていきます。ただまれに痛みなどが出る場合があり、その時は残念ながら神経を取る治療を後日行います。

神経は「歯の命」ですので、可能なら取らずに残しておいた方がいいので、私どもはこういう方法をとります。
ここ数年はレーザーを使用することにより、かなりの確率で神経を保存できるようになりました。


PMTCってなんですか?

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士のような特別な訓練を受けた専門家がプラーク(歯垢)を除去することをいいます。

家で一生懸命歯磨きしてもなかなか完璧に歯垢を落とすことは難しいので、歯科医院でクリーニングをしてこのベタベタした歯垢(バイオフィルム)を取り除きます。また歯周ポケットの深いところにお薬を入れたり、知覚過敏がある歯にフッ素を塗ったりして、歯周病のメインテナンス・管理を行っていきます。当クリニックでは患者さん毎に担当の衛生士がついて、1〜3ヶ月毎の周期で行っていきます。

日本人は80歳の時点で平均して歯が5本くらいしかありませんが、PMTCを続けて受けられている方は80歳の時点で平均26本くらい歯があるそうです。

歯を長持ちさせるためにも、ぜひPMTCを生活に取り入れてみましょう。


歯周病が原因でいろんな病気になるって本当ですか?

はい、本当です。今までは歯周病にかかると、歯を失う原因になる、物をよく咬めなくなるといった、口腔内の問題としてだけ取り扱われることが一般的でした。しかし歯周病の問題はそれだけにとどまらず、実は全身にもさまざまな影響を及ぼすことが明らかになってきています。

例えば、妊娠中の女性で歯周病の人はそうでない人に比べて、低体重児を早産する危険率が約7倍高くなると報告されています。また心臓血管疾患を悪化させ、心臓発作を起こす危険率が約2.8倍高くなったり、糖尿病が悪化したりするなどの事実も分かってきました。

つまりお口の中が健康であれば、全身も健康になるということが言えると思います。

歯石を取りに、どれくらいの頻度で歯医者さんに行けばいいのですか?

昔は一年に一回とか半年に一回とか言われていましたが、それは少し古い考え方だと思います。歯磨きをある程度しっかりやっていても、数日間でベタベタした歯垢(バイオフィルムとかアクティブなプラークといいます)がついてきます。この歯垢がしばらく取り残されると歯石になるのですが、バイオフィルムは歯周病菌の塊ですから、このバイオフィルムを取り除いてあげることが、歯周病対策に必要なのです。

ところがこのバイオフィルムはベタベタと歯に付着しているので、一生懸命歯を磨いてもなかなか取れないのです。ある研究によると60%が限界とも言われています。そこで歯医者さんに一ヶ月に一回、このバイオフィルムを取りに行くのです。痛いところもないのに歯医者には行きづらいよ、などと思わないで下さい。私どものクリニックでは、来院される3人に1人の方が「患者さん」ではなく「お口の中が健康な方」なのです。

私どもは常々言っています。「歯医者は痛くなってから行く所ではなく、痛くならないようにするために行く所なんです。歯医者を美容室やサロンのように使ってください。」確かにまだ多くの歯科医院が、痛くもないのに行ったら「何しにきたの?」みたいな感じに言われることも多いそうですが・・・。私どものクリニックでは一ヶ月に一回のクリーニング(PMTC)をおすすめしていますが、これは全く痛くなく、寝てしまう方がいるくらい気持ちいいのでリラックスして受けられてください。

煙草は歯周病に関係しますか?

煙草は歯周病の最大のリスクファクターと言ってもいいかもしれません。煙草を吸う方は吸わない方の5倍から26倍、歯周病が進行しやすいと言われています。

また喫煙者に歯周病の治療をしても治りにくいという事実もあります。ある研究では、喫煙本数が20万本を超えると非常にはっきりした影響が出てくるそうです。1日20本吸って47歳ぐらいで20万本になります。また歯周病だけでなく、口腔ガンの発生率もかなり高くなります。

頑張って煙草をやめましょう。