エッセイ

光と影2016/4/22

僕は病院のベッドの上で点滴されながら夢を見ていた。
いや夢を見ていたというより空想していたようだった。

空想の中の父親は地元では名の知れた歯科医院の院長。
父親は立派で医院はかなり繁盛していて、生活はかなり裕福だった。

僕は小さい頃から「二代目」になると決まっていて、そうなる自分の将来に微塵たりとも疑いを持たなかった。
高3の時、早々と国語と社会を捨て、私大の歯学部に入学した。
試験は失敗したが、幸い面接官は父親の同級生の友人だった。

大学時代は楽しかった。サークルに入って女子大生と合コン三昧。
ポロシャツの襟を立てて、毎晩のように繁華街をうろついていた。
歯学部の学生というだけでチヤホヤされ、真っ赤な口紅を塗ったワンレングスの女の子達が寄ってきた。
毎年夏休みには、大学の友人や女子大生と海外に行ってスキューバダイビングを楽しんだ。

父親からの仕送りは家賃以外に毎月30万円。
入学祝いに、免許を取って初めての車に新車のBMWを買って貰った。

国家試験になんとか合格し、父親の勧めもありアメリカの歯科大に留学した。
「肩書きは大事だ。」父親の口癖だった。

アメリカでは一応頑張って勉強した。それなりに得るものはあった。
日本に帰って来て、父親と共に仕事をするようになった。僕専用の診療室も作ってもらった。
とにかく全てがお膳立てされていて、何もかも順調で金の悩みとは全く無縁だった。

だけど僕にはいくら自分の力で頑張っても、呪縛のようについて回る言葉があった。
「あぁ、〇〇先生の息子さんね。」
「どうせ親父の七光りだろ。」
生まれて初めて心から悔しいと感じ、父親の存在を呪った。

点滴の針を抜かれると同時に、僕は空想から現実に引き戻された。
看護婦さんから「しっかり食べて休まないとだめよ。」と優しい言葉をかけてもらった。
空想の中の自分と現実の自分を比べてみて、僕はこの世界にきっとふさわしくない人間なのだろうと思った。

病院代を払った帰り道、財布の中には小銭しか入っておらず、晩飯代に困った僕は自動販売機の下を覗きこんで、金が落ちていないか一つ一つ見て回った。
通行人が僕を指さして笑っていたが、もう慣れてしまった。
収穫はなく、壁がやたらと薄いボロアパートに帰って、タイ米を1合炊いて醤油をかけて食べた。
隣りの部屋から鉛筆を床に落とす音が聞こえた。

バイトの給料日はまだ先。
友人に頭を下げて1000円貸してもらった。
友人達から金を借りまくって、その借金が7万円もあった。

銀行のカードローンに手を出した。
通帳の残高が数百円しかないのに、キャッシュカードだけで、一万円札が一枚ATMから出てきた。
不思議だった。魔法のようだった。あと六枚引き出した。
その返済に苦労したのは言うまでもない。

毎日夜遅くまでアルバイトをした。熱が出ても休めなかった。
大学の試験とインフルエンザとバイトが重なって、体が衰弱した。
眩暈がして倒れてしまい、目が覚めたら病院で点滴を受けていた。

奨学金のおかげもあり、何とか大学を卒業して歯科医師になれた。
とにかく一円でも給料の高い、田舎の歯科医院に就職した。
勉強するなんて二の次。得るものは何もなかった。
卒業したばかりで何もできないのに、毎日30~40人診た。
疲れて診療後に吐いた。
ただひたすら院長に言われるままに歯を削る毎日だった。
その頃の患者さんの治療をやり直したいと切に願う。
今だったらもう少し上手にできると思う。申し訳ない。

少し貯金が出来、自分で歯科医院を開業する夢を持ち始めた。
そんな時、父親が商売に失敗して自己破産した。
僕のわずかな貯金も全て銀行に持って行かれた。
父親を呪った。

開業なんて夢のまた夢になり、諦めかけた時、不動産界の大物と偶然知り合った。
2015/2/19のエッセイ に続く)。


蛙の子は蛙2016/4/17

同じマンションのフロアに住む少年。

エレベーターが一緒になると、いつも笑顔で「おはようございます」「失礼します」とていねいに挨拶をしてくれる。

またエレベーターでいつも僕を先に降ろしてくれ、僕が降りるまで「ひらく」のボタンを押していてくれたりする。

そういうお子さんがいる御家族を見ると、御両親も本当に礼儀正しくお人柄の良い方ばかりです。

子供は親を見て成長するんだなぁと強く感じます。

一方でこちらが挨拶しても、挨拶を返してくれない無愛想な方もいます。そんな親御さんのお子さんは、こちらが「おはようございます」と言ってもきちんと挨拶ができないことが多い。

基本的な挨拶はもちろん、「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと言える人でありたいです。


三種の神器2016/4/16

歯科で言うところの三種の神器とは、マイクロスコープ、CAD/CAM(セレックなど)、歯科用CT撮影装置(CBCT)のことです。

今まで当医院にはCBCTが無かったため、撮影を外部の病院歯科に依頼しておりました。
当医院のデジタルレントゲンがそんなに古くないこと、当時800万円以上し、廃棄するにはもったいないことからCBCTを買うことに二の足を踏んでおりました。
しかし近年CBCTも値段が安くなってきており(安い物で1000万円くらい)、現在新規に開業される先生方はみなさん最初からCBCTを導入されているようです。

ただ最近、当医院の初診の患者さんの主訴が非常に高度で、診断が複雑であることから、CBCTがあった方が便利かもしれないと思い始めました。

3月15日に気を失うくらいの所得税を国に納め、その後も毎日のように「固定資産税」やら「なんとか」やらの納付書が次々と郵送されてきます。
来年の所得税を前払いしなければならないという意味の分からない「予定納税」やこれまた高額な「市県民税」の納付書もそのうち送られてきます。

そんな中、CBCTを買うために新たに銀行のローンを組むにはかなり勇気がいります。
銀行側はOKで、もう話が進んでいますが・・。

僕は、かなり貧乏な家の子供だったので(親は自己破産、実家も全て無くし、一文無しになった)、保証人・担保無しで歯科医院を開業できたことさえ奇跡なのに、このような最新の機器に囲まれて診療できることをただただ神に感謝するばかりです。

だから器械を買うには借金が必要だし、借金を返すために仕事をするというのは僕には仕方がない事です。

お金を貯めてから、CBCTやマイクロスコープやセレックを買おうとしたら、あっという間に老人になってしまい、器械を使いこなせないうちに歯科医師人生が終わってしまいます。


この国2016/4/1

昨日「ほっともっと」にお弁当を買いに行きました。

注文して待っていると、一人のおじいさんがよろよろと店内に入って来ました。
おじいさんは店員に、豚汁を一つだけ注文できるか申し訳なさそうに聞きました。
店員さんは「いいですよ」と答えてくれたのですが、おじいさんは聞かれてもいないのに、「米は炊いているから」とか「月末でお金が無いから豚汁だけでごめんね」などと、100円を払いながら申し訳なさそうに話していました。

このおじいさんが本当に貧しくて、日頃からこんな生活をしているのか分かりません。
生活保護を受けていて、本当はもう少しまともに食事ができるのかもしれませんし、生活保護受給費をギャンブルなどで使い果たしたり、借金の返済に充てたりしているのかもしれません。
真実は分かりませんが、僕が見たその瞬間はおじいさんは確実にお金に困っており、財布の中には5円玉や1円玉しか入っていないように見えました。

僕の医院は交差点の四つ角にあり、選挙の時期になると、その四つ角で立候補した人がよくビール箱の上に立って演説をして、歩行者や車に手を振っています。
何を言っているのかよく分りませんが、僕等の暮らしや日本を良くしたいという内容を喋っているようです。
自転車に乗って商店街を遊説しながら握手して、しかし当選した途端に黒塗りの高級車に乗り、ビール箱の上で喋っていた事も忘れて、税金で運営されている議会中に居眠りしている方も一部おられます。

僕は去年1年間でいったいどれくらい税金を納めたでしょうか?計算するのも憂鬱になるほどです。
この1年間、無駄遣いはしていません。仕事も精一杯頑張りました。それでも通帳の残高は、税金の支払いだけで一年前より減ってしまいました。

僕は常々、若い先生方に「節税の仕方を勉強する時間があったら、歯の本を1ページでも読んだ方がマシ」だと話してきました。
しかし節税など全くやっていない僕は、濡れ雑巾の最後の1滴の水を絞り取られるように国に税金を持っていかれます。

銀行で税金の納付書を出した時、「あんまり頑張って仕事しても意味ないんだなぁ」と正直思いました。
こんなに歯科の仕事が大好きな僕でさえ、げんなりして労働意欲が減少してしまいました(今は回復しましたが・・)。
楽な仕事ではありません。本当に体を酷使し、時には嫌な思いもしながら仕事しています。

他の社会人の方々も同じように辛い思いをして仕事して、税金を納めています。

税金をたくさん払ってもいいのです。
それが確実に、末端にまで行き渡るように有効活用されるのならば。

みんなの血と汗の税金、大切に使って欲しいものです。


懐かしいお顔2016/3/13

最近、5~15年前に受診されていた患者さん方に多く来ていただいています。とても嬉しい事です。

カルテやお口の中を見ると当時の事が鮮明に思い出されます。
ほとんどの方がその間、他医院に行かれていてお口の状態は多少変わっているのですが、お互い気心が知れているので治療も楽しく円滑に進めることができます。
先日も患者のおばあちゃんから「先生も老けたねぇ、開業した時は坊ちゃんみたいやったけどねえ、その分私も老けたけどねぇ。」と言われました。

一方インターネットの普及で、かなり遠方の患者さんにも初診で来ていただく事が多くなりました。
あるいは他医院で「もう治らない」、「抜歯しないといけない」と言われたという理由で当医院を受診される方も急増しています。

そういう初診の方の予約が入ると数日前からとても緊張してしまいます。プレッシャーを感じてしまいます。
何とかして差し上げたいのですが、他医院で抜歯と言われた歯を何とか残したいというお悩みの場合、やはりほとんどのケースで僕も「抜歯になります」と診断することが多くなります。
そういう時の患者さんの落胆したお顔を見ると僕も落ち込んでしまいます。
遠方から来ていただいたのに、御希望を叶えてあげれずに申し訳なく思います。

抜歯になる場合、「根の状態が良くない」場合がほとんどです。
お金をかけて立派なセラミックスを被せても、根の治療が良くないと結局は予後不良で再治療や抜歯になります。
「見えない部分だからこそ」根管治療の重要性を痛感します。

15年前に自分が治療した根管治療のレントゲンを見るととても勉強になります。
絶対治らないだろうと思っていたものが治っていたり、一方で失敗し根尖病巣ができていたり。

年々、器具や材料、術式を改良して、少しずつですが上達しています。
55歳くらいまでにはできるだけ完成形に仕上げたいと思います。
さらに勉強して頑張ります。


新しい人との出会い2016/3/4

4月は新入学、新入社のシーズンですね。
新しいクラスメート、新しい職場の人、新しいお客様、色んな人と初めてお会いする機会も多いかと思います。

第一印象はとても大事です。怒ったような顔より、笑顔で挨拶されるほうが好感度が高いのは言うまでもありません。
また意外と歯は大事です。この時期になると、4月に備えて歯を綺麗にしたい、お口のクリーニングをしたいと意識の高い方々も多く来院されます。

また煙草を吸われる方はお口のニオイも気を付けていただくといいと思います。
タバコとコーヒーと歯周病のニオイが混じると、強烈なニオイの吐息で相手に不快感を与えます。御自分ではなかなか気づかないようです。上手くいく商談もこれでは上手くいきません。
煙草を吸われるかどうか、お顔を見ただけで僕らはだいたい判別できます。
実際、お肌の色、質感も悪くなりますし、口臭だけでなく、歯周病も虫歯も悪化していきます。

写真はセレックの機能の一つで、取り込んだ患者さんのお顔の写真と、新しく作った歯とのマッチングをしているところです。
写真は僕の妻です・・・嘘です、メーカーのサンプル写真です。
せっかくの美人さんなのに、歯が1本おかしいだけで、笑顔やお顔の美しさが損なわれることが良く分かりますね。

仕事ができる方は歯の意識が高いというデータもあります。ぜひ歯にも少し注意を向けてみて下さい。


4000本の手2016/2/22

先日、Zepp 福岡で行われた「キュウソネコカミ」のライブに行ってまいりました。

ある程度予想はしていたのですが、ほとんどが10代と20代の若者ばかり。
開場前に一緒に並ぶのをかなりためらってしまい、「やっぱり帰ろうかなぁ・・」とひるんでしまいました。

「そうだ、マスクをつけよう」。
マスクをつけても醸し出す雰囲気で年齢はごまかせませんが、少しはましかなぁと思いつつ、顔を隠してうつむきながら何とか入場しました。
誰も他人の事など気にも留めていないと思うのですが(自意識過剰)・・。

ライブが始まって圧倒されたのは「若者の際限なく溢れるパワー」。
約2000人の若者達が2時間以上、狂ったように両手を突き上げながら踊りまくっています。
若者達がジャンプするたびに建物全体が揺れて船に乗っているようでした。
こんなに激しいライブは久し振りでした。僕は大人しく手拍子をしながら2階の端っこで観ておりました。
ちなみにキュウソのライブ自体はかなり良かったですよ。とてもおもしろかったです!


日本は今「超高齢社会」に突入しようとしています。
2050年には、65歳以上の人口が総人口の35.7%に達すると言われています。

「若さ」というのは、若い時にはその有り難さになかなか気付かないものです。永遠に続くような気もしてしまいます。
しかしお金をいくら積んでもリセットできない、とてもとても貴重なものなのです。
そして全ての人が気付かぬうちにあっという間に「若さ」を失ってしまうのです。

35年後の日本。
キュウソのライブに来ていた若者達は60歳くらい、僕なんて82歳、否、もしかしたら「あの世」に行っています。

社会保障、社会福祉、財源、年金、介護、税金、若者に重くのしかかる負担・・・。
日本はその時、今のように若者達が音楽を心置きなく楽しめる社会であれるでしょうか?

政治家の先生方、お願いですから安心してみんなが老後を過ごせるような、若者が生きがいを持って生きれるような日本をどうか作って下さい。


歯について御質問2016/2/17

「歯は抜かない方がいいのですか?」とよく質問されます。

本当にケースバイケースだと僕は思います。

本当に悪くなった歯、治療しても改善の見込みが無く、今後悪影響を及ぼしそうな歯は抜いた方がいいと思いますし、さほど悪影響もなさそうで、「一日でも延命してみてはいかがですか?いよいよ悪くなるまで何とかもたせませんか?」とお話しすることもあります。

世間やマスコミ、インターネットなどに書かれているほど単純なものではありませんし、患者さんのお気持ちも尊重すべきだと思います。

ただ医学的に抜かないとまずいのではないかと思われるケースについては抜いた方がいい事をきちんとお話しします。


先日こんな事がありました。

70歳くらいの男性。歯が真っ二つに割れて、痛みと腫れがあり来院されました。
その歯が原因で上顎洞炎も起こしており、抜歯した方がいいことを御説明しました。
十分に説明し、その日は納得していただき、投薬して消炎後に抜歯することになりました。

数日後その男性が来院され、「友人達が、歯は抜かないで治療して残した方がいいって言うんでね、治療して残してよ。もう痛くないし。」とおっしゃいました。
歯が完全に割れて根の周りの骨も大きく消失し、治療は無理なこと、副鼻腔炎も起こしており、早めに抜いた方がいいことを再度説明しましたが、僕の説明ではなかなか御理解していただけないようで、その男性はそのまま歯を抜かずに帰られました。

抜かなくてはいけない歯を放置し、我慢しすぎて全身症状を起こし入院することになった方もいます。
あまり無茶はされないで下さい。

もしどうしても担当の先生の御説明に納得できない場合は、他の医院にセカンドオピニオンを聞きに行くことをお勧めします。


歯と音楽2016/2/2

ただただ疲れて、泥のように眠り続けました。

どれくらい眠り続けたでしょうか?目を覚ますと、時計の針は6時を指していました。

外は暗く、今は朝の6時なのか、夕方の6時なのか一瞬理解できませんでした。

先週はハードな一週間でした。前半は大雪で車を出せず、タクシーもつかまらず、僕もスタッフ達も早起きして駅までひたすら歩いて出勤しました(往復3,4時間近く歩いたスタッフも)。

雪が止んだ後は、断水により診療に影響が出ました。

週の後半はレントゲンが壊れてしまい、思うように治療がはかどりませんでした(今は復旧しております)。

自然の前ではいかに無力であるか、また平穏な日常がいかに有り難いのかを痛感いたしました。


さてぐっすり眠って疲れも取れました!
今週からはまたハードです。

2月1日~6日まで診療。
2月7日はAAE(米国歯内療法学会)の先生によるセミナーで終日、根管治療の勉強。
2月8日~10日まで診療。
2月11日はキュウソネコカミのライブ。
2月12・13日は診療で、13日の夜は志帆さんのライブと、2月の最初の2週間は大忙しです。

キュウソネコカミのライブは初めてです。1階のスタンディングは写真のような感じらしく、ついて行けるか自信がなかったので2階の指定席にしました。
志帆さんのライブは5ヶ月振りです。前回は最前列で最高に楽しめました。今回のアリーナは前から20列目くらいですが楽しみです。

勉強から得た知識と音楽から得たパワーを糧に診療も頑張ります。

皆様も風邪などひかれませんように、御自愛下さい。


責務の遂行2016/1/24

当医院は完全予約制を銘打っているだけに、必ず患者さんとの診療の約束は守らなければなりません。

数年前に祖母が亡くなった時に、「申し訳ありません、祖母が他界いたしまして。葬儀に出席したいので、予約の変更をお願いできますか?」と予約の患者さんに電話をしました。

ほとんどの患者さんが快く予約を変更して下さいましたが、お一人だけ「それはできません。時間の都合をつけて予約を取っているのだから、予約は守って欲しい。」と言われました。

「それもそうだな。」と思い、親戚に冷たい目で見られましたが葬儀には出席せず、その患者さん一人のために診療に出ました。

ところが、予約時間の直前に「仕事が延びて行けない」とその患者さんからキャンセルの電話が入りました。

亡くなったばあちゃんはきっと笑っていただろうな。

このような事もありますが、病気で診療を休んだりして患者さんに迷惑をかけることがないように、普段から健康管理にはかなり気を付けています。

風邪をひいている人には絶対に近づかない、街に出かける時は必ずマスクを着けるなど異常なほど神経質になっています。


ただ今回は不覚でした。この大雪は想定外でした。診療所の近くに宿を取るなどすべきでした。

福岡は雪が降っても、年に1~2回くらいで、都市高速が通行止めになっても、車で下道をひたすら走れば時間はかかっても診療所に辿り着くことが出来ます。

しかし、今回の寒波は30数年ぶりとのことで、電車もバスもストップしているほどです。

明日診療所に辿り着くことが出来るのか、患者さんとの約束を守れるのか心配です。


食べられる幸せ2016/1/12

おいしいものを思いっきり食べる事ができないのは辛いですよね。

歯を1本治療している時でさえ、何だか食事がおいしく感じられないものです。

ましてや全顎的に治療したり、不幸にも何本も歯を失くして入れ歯になってしまい、思いっきり食べたいのに食べれない悔しさや歯がゆさを、よく患者さんからお聞きします。

僕は歯はまだ何とか大丈夫ですが、胃腸が弱く、徐々に食べれないものが増えてきました。

ラーメン、本当に大好きでした。食べると必ずお腹を下し、トイレに駆け込むようになってしまい、もう3年間ほど口にしていないでしょうか(食べたい!替え玉もしたい!)。

カップラーメンやカップ焼きそばも大好きでした。焼き肉も大好きでした。最近はいよいよパスタが危うくなってきています。

お正月にあった「大食い世界大会」。見ているだけで胃がもたれてきて、何も食べていないのに胃薬を服用してしまいました。

俳優の松重豊さん、福岡出身で西南学院高校卒。「デスノートの月(ライト)のお父さん役」と言った方が分かりやすいでしょうか。
「孤独のグルメ」という番組で主演されていて、僕より6つも年上ですが本当においしそうにパクパク召し上がるのです。
「おいしそうに食べられて、うらやましいなぁ。」と思いながらこの深夜番組を観ています。

ちなみにセレック修復。当医院では100%直接法で行っています。歯根や歯肉の状態に問題が無ければ、虫歯を取った当日にオールセラミックスが入ります(2時間前後で出来上がります)。
通常、虫歯を取って、歯型を採って、技工所に出して、オールセラミックスが出来上がるまで1週間程かかりますが、セレックならば即日修復可能ですので、仮歯で過ごす不自由な期間が無くなり、また歯質の汚染を防いだりと医学的メリットもたくさんあります。

みなさんが少しでもおいしく食事ができるように、また歯が綺麗になったと喜んでいただけるように今年も頑張ります。


初日おめでとうございます。2016/1/1

1月1日は一年の初日。
皆様も今年はこんな年にしよう、こんな事にチャレンジしようと心をリセットして、新年を迎えられていることと思います。

僕の医院の開業初日。
これは16年経った今でも忘れる事ができません。

1999年9月2日。開業初日の患者数は17人でした。歯科の開業初日にしては多かった方だと思います。
それは単に立地条件が良く、医院の建築中から人々の目に触れて認識されていたからだと考えます。

初日に向けて、大きな志を持って、3人のスタッフと僕との4人で念入りに準備をしてきました。
お一人だけ前もって御予約をいただきましたが、他の16人の患者さんは予約無しの飛び込みでした。
しかもほとんどの患者さんが「取れた銀歯をそのまま着けて欲しい」という主訴でした。

「虫歯があるからきちんと虫歯を取って新しく作り直しましょう。」「根の先端に病巣があるので、きちんと根の治療をしていきましょう。」
一生懸命説明しましたが、なかなか思いは伝わりませんでした。

今でこそ当医院の患者さんは、きちんと前もって予約を取られて、きちんと予約時間前に来られて、私共の医院の治療方針も御理解いただいて治療させていただいておりますが、最初の10年間は全く思い描いていた通りにはなりませんでした。

当時は夜7:30まで受付していて、夜6:30からの1時間だけで来院数が30人以上ありました(僕一人で一日70人診ていました)。
毎日夜10:30過ぎに仕事が終わり、僕もスタッフも心身共に疲弊していきました(現在は5:30までの受付とさせていただいております)。

以前にも書きましたが、一日の来院数はほどほどの方が個人的にはいいと思っています。
来院人数が多いと、医院内に活気が溢れていいこともありますが、自分の能力を超えて一日に60人も70人も一人で診療して、良い治療ができるはずがありません。
その点の方向転換が非常に困難でありましたし、現在も抱えている課題となっています。
近所に新しい歯科医院さん(夜遅くまで開いていて、小児も診てくれる)が数軒できたことがとてもありがたかったし、当医院の方向転換の助けとなりました。

開業初日、転校初日、入社初日、入試初日、舞台初日などなど、皆様にとって色んな「初日」があり大変だとは思いますがぜひ乗り越えて頑張って下さい。
僕はこの医院のためにかなり寿命を短くしてしまったと思いますが、何だかんだ言ってこの医院が大好きです。
その証拠に、診療もないのに1月1日初日から出勤して、医院でこのエッセイを書いています。


みなさんに拍手を!2015/12/24

今年ももうすぐ終わりますね。
みなさんは、この一年間いかがでしたか?
僕のこの一年間はまるでジェットコースターのような激動の一年間でした。

スタッフが急に退職したり、妊娠したり、インフルエンザになったりで、夜、診療室で僕一人だけになり、まともに診療できなかった「どん底」の1月。
スタッフが総勢9人になり、医院に活気が戻った夏。

そのため一年を通して気分のアップ・ダウンが激しく、スタッフにとても迷惑をかけてしまいました(もちろん診療はきちんと行いました)。


ところで多くの歯科医院が院長先生の苗字を医院名にしていて、僕も開業当初は自分の苗字を医院名に入れていましたが、数年経って少しずつ違和感を感じてきました。

歯科医院はチームになって、初めて機能するものだと思うのです。受付から治療アシスタントから消毒・滅菌担当から掃除担当まで、一人一人がチームのメンバーです。
院長一人では何もできないし、誰か一人メンバーが欠けても上手く医院が機能しない。
みんなが一つにまとまって、初めて患者さんにいい診療とサービスが提供できると思うのです。

トータルケアデンタルクリニックという名前の由来には、

トータル的に(総括的に)お口の中を治療して(その場しのぎの痛い所だけの治療だけではなく)、そして治療後は、いい状態を維持するためにケアを受けましょう。
ドクターとスタッフのトータル的な総合力で患者さんに治療とサービスを提供し、患者さんの歯だけではなく、気持ちも明るくなっていただけるようなケアができる医院にしたい。
といった意味を込めて医院名をつけました。

まだまだ理想には程遠く、毎日が勉強と試練の連続ですが・・。
また究極的には将来、もし僕が居なくなっても、僕の代わりの先生とスタッフ達が変わらない治療とサービスを患者さんに提供し続けることが出来る医院になって欲しいと思い、自分の名前を外したいとも考えました。


副院長とスタッフ達のおかげで、今年も何とか乗り越えることができました。本当にありがとう。

みんなに精一杯の感謝の気持ちを!!

また、遅刻・キャンセルをせずに一生懸命通って下さっている患者さん方にも感謝です!!

みなさん、今年一年間本当にありがとうございました!!


ハイテク機器は必ずしも必要だとは思わない2015/12/23

自身、3台目のマイクロスコープを購入しました(1月20日前後に納品)。

機種は現在保有している2台と同じ、カールツァイス社製の物にしました。
他社のマイクロも色々試してみましたが、やはり体に馴染んだ物が一番使い勝手がいいようでそれに決めました。

そんなにマイクロばっかり買い集めてどうするの?とよく言われますが、これはもう半分趣味のようなものなので説明は難しいです。
「マイクロを使わない方が治療が素早くできる」「肉眼で十分」「一日中、マイクロを覗いていると船酔いみたいになってしまう」「買ったけどあまり使わない」などマイクロに否定的な意見もいただきますが「人は人、我は我」です。歯科医師の数だけ、色んな診療スタイルがあった方が面白いですよね?

同様にセレックもそうです。セレックに対しても色んな見解がありますが、僕はセレック修復ほど楽しく、また患者さんの歯にいいものは無いと思っています。
従来のセレックブロックはどんなに歯の形成の仕方や接着に気を付けても割れるケースがありました。
半年前から、セレックブロックに「e.max」という従来のセラミックスブロックの約3倍近い曲げ強度を持つブロックを新たに導入することで全く割れる事が無くなりました。
毎日のようにセレックの患者さんの予約が入っていて、副院長と同時に使ったりするのでセレックももう1台欲しいと思っています。

ところで最近「マイクロスコープがあるから」という理由で、当医院を選んでいただいたり、他の歯科医院さんから患者さんを御紹介いただいたりします。
「これ以上の治療はできない。マイクロスコープがある歯科医院を探してそちらに転院して下さい。」と言われて患者さんが当医院を見つけてお見えになるというケースも多いです。

しかしちょっと待って下さい。マイクロスコープや、あるいはCTがあるから治療レベルが高いという訳ではありません。
確かにそういう機器があった方がより便利なのは確かですが(見えない根管が見つかったり)、治療するのは歯科医師=人間ですから、もっと根本的な所が大切だと思うのです。

保険とか自費とかそういうところは置いといて、例えば根管治療なら、患者さんごとに使い捨ての滅菌された器具を使用しているかとか、ラバーダムを必ず使用しているかとか、診断基準がきちんと確立されているかとか、そういう基本的な治療コンセプトに基づいてきちんと治療が行われているかどうかがまず大切だと思うのです。
僕はまだまだ勉強不足で、さらにレベルを上げていく必要があると思っています。

歯科医院の外観や内装が綺麗だとか、キッズルームがあるかとか、受付が美人だとか、最先端の設備があるかとか(あるに越した事はありませんが)、そういうところに価値観を見い出すのもいいのかもしれませんが、みなさんにとっての名医は人通りの多い場所にあるお洒落な歯科医院ではなく、裏通りの、あるいはビルの上階の、看板も小さく目立たない隠れ家のような歯科医院なのかもしれません。


クリスマスプレゼント2015/12/14

数年前のクリスマス前、こんな事がありました。

60代の御夫婦が一緒に来院されました。

カウンセリングルームにお通ししてお話しをうかがったところ、

「女房の前歯を、綺麗な差し歯にしてあげたいんですが。」

奥さんの前歯を見ると、年数が経って変色して黄色くなったかぶせ物が4本入っていました。

「女房には、結婚してからずっと苦労をかけてきました。女だから前歯くらい綺麗なのを入れたかっただろうに、何かと生活が大変で。
働き詰めで歯医者に通う余裕もなく、夫婦共々働いてきました。
子供もやっと自立して、少しは蓄えもできたんで、まずは女房の前歯を綺麗にしてやりたいと思いまして。
結婚して40年間、少しの贅沢もさせてあげれなかったから。
ほら何て言うんですか?セ、セラミックですか?綺麗なんでしょう?そいつを女房に入れてやってくれませんか?」
奥さんも深々と頭を下げられた。

「承知しました。それでは診察室で詳しく診させて下さい。」


「御主人、レントゲンや諸検査の結果、セラミックスを前歯に4本入れるのは可能です。ただ根の治療をやり直した方がいいと思います。今回せっかくいい歯を入れるので、きちんと中身からやり直した方がよさそうです。
そうですね、今から治療を初めて、1月中旬にはセラミックスが入ると思いますよ。」

「来年ですか?12月25日には間に合いませんか?」

「ちょっと厳しいでしょうね。」

御主人は少しがっかりした顔をした。

「もしかして、クリスマスプレゼントですか?」

「はい、実は・・。」

御主人は照れくさそうな顔で言った。

「40年間、女房には1度もクリスマスプレゼントなんて気の利いたものをあげたことがなくて。
これが結婚して初めての私から女房へのプレゼントなんです。」


異文化と交流しよう2015/12/6

ロサンゼルス。

高校、大学時代は英語が好きで、趣味で英語の小説やミステリー本などを読んだりしていたので、内心英語にはちょっと自信を持っていました。

ところが、完全に打ちのめされました。

英語が全く通じない、話せない。

そうなんです。僕らの時代の受験英語は、読み書きが主で、会話力は全く問われませんでした。

ロサンゼルスの人々は全く手加減せずにこちらに英語を使ってきます。

こんなんじゃ留学して歯の勉強をするどころか、買い物さえまともにできやしません。

食生活も肌に合わず、アメリカ(本土)が苦手になってしまいました。


以前、社員旅行でスタッフをハワイに連れて行きましたが、ハワイは快適です。

ハワイは現地の人々が無理して日本語を話してこちらに合わせてくれます。

ハワイではのんびりと観光と海を楽しむ事ができました。

ところで、大切な御嬢さん達(うちのスタッフ達)を御両親からお預かりして海外に連れていく訳ですから、引率者である僕の責任は重大です。

「何かあったらいけないから、夜11時以降は外出禁止!」と通達していましたが、一部のスタッフが無断外出してしまいました。

おまけに現地の人にナンパされてついて行ったみたいで・・・。

夜中、戻ってきたスタッフ達をホテルの廊下に正座させ、コンコンと説教をこきました。

もう二度と社員旅行になんか連れて行くもんかと思いましたが、性懲りもなく翌年にはスタッフを香港に連れて行きました。

さすがにまた院長を怒らせたらマズイと思ったのか、香港ではうちのスタッフはお利口さんでした。

香港も同様、英語を話せれば不自由しません。

もっと英会話を勉強しておけばよかったと痛感しています。


世間は3連休2015/11/21

今日(土曜日)診療後に,、夕方から九州中央病院の口腔外科部長・堀之内先生の講習を受けてまいりました。
すごくおもしろくためになる講習でした。

堀之内先生は僕が大学生の時の口腔外科の先生で、現在も僕が自分でできない外科手術をお願いして診ていただいております。

僕は何らかの専門医ではなく、GP(一般臨床家)で、虫歯治療も歯周病治療もインプラントも簡単な外科も根管治療もセラミックス修復も一通り全部やらねばなりませんので、色んなセミナーに参加しています。

興味深いのは、会により参加される先生方の雰囲気が微妙に違うところ。

例えば、インプラントのアドバンスセミナーなどでは、(偏見かもしれませんが)いかにもフェラーリに乗っていそうな、高級ブランドを身につけたお洒落でカッコいい先生方が多かったり、 総義歯(総入れ歯)のセミナーでは、何となく年配の落ち着いた雰囲気の先生方が多かったり、予防のセミナーでは小綺麗な女性の先生方が多かったり。


今、根管治療にとても興味があります。

どんなに高価な歯、例えばセラミックスなどを被せても、中の歯の根管治療がしっかりなされていないと予後が悪く、せっかくのセラミックス治療も無駄になるからです。

当医院では年間、5~600本くらいのセラミックスを入れているでしょうか。年々、根管治療の重要性を痛感しています。

明日とあさっての連休でこの本を読破しようと思います。とても楽しみです。305ページあります。外出禁止になりそうです。


何だろう? この圧倒的な敗北感2015/11/15

身の丈を知る、分不相応、己を知る、身の程知らず、井の中の蛙、裸の王様・・・。

自分をどんな言葉で形容しても、卑下してもまだまだ物足りない。

「もう十分に頑張って来たじゃないか?」もう一人の自分が僕に囁くが何の慰めにもならない。

最近の若手の歯科医師の先生方は凄いです。本当によく勉強している。もう僕は勝てません。

ホームページを拝見すると、何行にも渡る素晴らしい経歴、肩書き、セミナー受講歴。
出身大学なんてもはやナンセンス。18歳の時の偏差値なんて全く無意味。微分積分がどれくらい出来ようが腕の良し悪しとは全く関係ない。

歯科は技術職なので、結局卒業してどれくらい研鑽したか、それに尽きるのです。

これが困ったことに僕は人付き合いが苦手なのです。

ですから、懇親会などの社交的な付き合いのある勉強会や研修会、スタディグループは何となく避けてきました。一人で部屋に籠って歯の本を読んでいる方が好きなのです。
聞くだけの講習会にはたくさん出席していますが、一人で勉強するのにももはや限界を感じてきました。
やはり色んな歯科のエキスパートと呼ばれる専門医の先生方から直接学ぶことは大切なことです。色んなお話を直接伺うことは大切な経験となります。

僕にはあまり歯科のセンスも才能もありません。ただ歯科医業が好きで、どんなにつらい嫌な事があってもがむしゃらに頑張ってきたつもりです。

腎臓の手術後、引き止める看護師さんを振り切って入院せずに、翌日から赤ワインのような血尿を出しながら診療しました(看護師さんからはとても怒られました)。
腕に何針も縫う大ケガをしても「できる」と勝手に判断し、翌朝にはインプラントのオペをしました(無事成功しましたよ)。
この20年間、心身ともに疲弊するまで働き続け、開業時、身長172㎝、60kgあった体重が今では50㎏を切ってしまいました(けど健康ですよ、元気です!)。

情熱はありますが、その熱で自己昇華され、無駄に燃え尽きて終焉を迎えてしまうパターンです。

僕には漠然とした夢があって、米国の歯内治療(根管治療)を学んで、日本で実践したいという夢があります。

他県から高速道路を通って、片道1時間以上かけて来院して下さる患者さん。
電車、バスを乗り継いで、やっとの思いで通院して下さる患者さん達に精一杯の治療をして差し上げたい。

今、僕の目の前にある米国留学の資料と申込書。ここで思い切って飛べるのか?

飛べないなぁ、 意気地なし。


毒キノコ2015/11/2

ホームページの院長写真を新しいものに替えようと、一人診療後に自撮りをしました。
夜、誰もいない診療室で作り笑いをし、何枚も撮りましたがなかなか上手く撮れません。
傍から見ると気持ち悪い光景でしょうね。

友人が「歯医者ってのは、メガネをかけて短髪でヒゲを生やしているもんだ。イメージというのは大事でお前もそうあるべきだ。」とよく言います。意味が分かりません。


都市高速で今朝も事故渋滞。追突事故が多いようです。
僕はほぼ法定速度を守って走るので、しょっちゅう後ろからあおられます。
あんなにベターッと後ろにくっついて、もし前の車が急ブレーキをかけたら間違いなく追突するでしょう。
そんなに飛ばしたかったら、サーキットに行かれてみてはいかがでしょうか?
最近はマイカーで気軽に走れる走行会もありますよ。

だだっ広いサーキットで思いっきり走ってみたら気持ちいいですよ。タイヤは1回の走行会で無くなりますけど。
リアタイヤが限界を超えて滑り出す瞬間やハードブレーキでタイヤがロックする感覚も分かりますし、S字コーナーでお尻が出てスピンしてしまったり、メインストレートの250キロの最高速から第一コーナーで40キロまで一気に落とすハードブレーキングなどを体験すると、一般道でスピードを出したり車間距離をとらない事がいかに危険な事か分かります。「飛ばし屋」さんにはぜひ経験してもらいたいです。
(注)「走り屋」さんではなく「飛ばし屋」さんです。また本気の走行会では、フルノーマルの国産市販車では基本的に走行は危険です。


赤信号なのに、自転車が堂々と横断歩道を突っ走るのがとても怖いです。ヒヤッとされた経験のあるドライバーも多いのではないでしょうか?
跳ねてしまったら車の責任になるんでしょう?
信号無視は中・高校生だけでなく意外と大人にも多いです。子供達がマネをしてしまいます。


綺麗な整備された道。おそらくは一流企業のサラリーマンであろう中年男が煙草をポイ捨てするのを見かけ、注意したら胸ぐらをつかまれました。彼は自分の子供にゴミの捨て方をどのように教育しているのでしょうか?
うちの医院は隣がコンビニなので、毎朝、医院の前にゴミが相当散らかっています。煙草の吸殻は当たり前。カップラーメンのスープが入ったまま玄関先に放置してあることも。
コンビニの店員の方が気を使って掃除して下さいますが・・・。


テレビのハイビジョン化が進み、役者さんやタレントさんの歯がとてもクリアに見えるようになりました。
「この人すごくお手入れ綺麗にしているなぁ」とか、「歯肉の色で煙草を吸われているのが分かったり」とか「準主役級の女優さんが奥歯に銀歯を入れていて、笑った時にピカッと光ったり」とか「時代劇で、侍が銀歯を入れていたり」とかとても興味深いです。

そう考えるとうちの患者さんの歯の美意識って高いんだなぁと改めて感心してしまいます。


下の子の音楽発表会のプログラム。
何だこりゃ?









みんな電波少年2015/11/1

男4人。
カフェに入って注文を済ませると、僕以外の3人は一斉にポケットからスマホを取り出し、無言でスマホに集中し出した。

僕1人、何もすることなく窓外の車の流れや3人の動作をボケーっと眺めていた。

「あれ、お前スマホは?」
「ないよ。」
「忘れた?充電切れた?」
「いやスマホは持ってない。」

僕はカバンから、携帯電話を取りだした。

「うわっ!ガラケーじゃん。懐かしい!これ仕事用だろ?」

みんなが僕のケイタイを取り上げて、「親指で押す感覚が久しぶり」だとか、「パシャ、と閉まる音が懐かしいね」だとか言っている。

「いや、仕事用というか、これしか持ってない。スマホは持ってないよ。」

「エーッ!マジ?LINEもアプリも何も入ってないじゃん。」

「パソコンで十分だから。ガラケーでも通話とメールはできるよ。」

「・・・・・・・・・」

3人は見てはいけないものを見てしまったような雰囲気を漂わせ、また無言になってスマホをいじくり始めた。


隣りのテーブルのカップル。
せっかくのデートだというのに、2人とも各々スマホを操作していて会話が無い。せっかくのデートなのに、スマホなんてせずに見つめ合って話しをすればいいのに(余計なお世話ですが)。

多くの人がそう。電車の中でも、交差点で信号待ちの時でも、歩いてても、勉強中でも、運転中でも何やっててもスマホ、スマホ、ずーっとスマホ(だから事故る)。

僕はたぶんケイタイ無くても大丈夫です。探すのが面倒ですが、公衆電話で十分です。まずメールが嫌い。すぐに返事がないとイライラするし、文字だけでは真意が伝わらなくて誤解を生じることもある。
近年は就職活動もメールで行われるようで、うちの医院も例外ではなく何だか嫌だ。

だけど本当は少し羨ましかったりもする。本当は皆さんみたいにスマホをいじってみたい気持ちもある。スマホのCMのように生活の一部としてスマホを活用できたら楽しいかもしれない。いやきっと楽しいに違いない。

今度会う時は、最新のメガネ型や腕時計型のウェアラブル端末で武装して3人を見返してみようか。


負けるな、親父達!2015/10/31

以前、僕は嫁に「今から歯学部に行ってくれないか?」と本気でお願いしていたことがある。
「私立の歯学部は学費が高いから、2年間必死で勉強して国立大の歯学部に入ってくれ、お前ならできる!」と。

僕は医院を開業したばかりだったが、ドクター2人で診療した方が医院のためにいいと思ったからだ。
他人の歯科医と違って、嫁なら簡単に裏切らないだろうし、いい加減な事をしないだろうし。

しかし「嫌よ。血を見るの嫌だし。絶対嫌!」と言われた。
その後も数年間に渡って説得を試みたが結局無理だった。
だが今考えるとその方が良かったのかもしれない。

知り合いの男性歯科医師。奥さんも歯科医師。
意外に夫婦で歯科医師というパターンは多い。学生時代に付き合い始めてそのまま結婚するというパターン。
御主人が院長で、奥さんが副院長という肩書きを名乗っているが多くの場合それは架空名義にすぎない(と思う)。

実質的には奥さんが院長で、医院の運営権、金銭管理、全ての面で奥さんが絶対的な立場を築いている場合が多い。
御主人は「名前だけの院長」。欲しい器械があっても「高いからダメ!」と言われ、スタッフの面接・採用も奥さんが全て実権を握っている。
スタッフも何かあったら、まず奥さん歯科医師に相談し意見を仰ぐ。
その男性歯科医師はよほどプレッシャーを受けているのだろう、しょっちゅう胃潰瘍になっている。

考えてみたら、一日中嫁と顔を突き合わせて一緒に仕事をするというのは大変な事なんだろう。
心から御見舞い申し上げます。


学生時代に通ったオンボロのラーメン屋。しかし味は美味しく、学生さんなどでいつも賑わっていた。
けど、時々起こるんです、御主人と奥さんの激しい口喧嘩。

その瞬間、カウンターに座っているお客さんはみんな固まってしまう。隣の席のポッチャリしたお兄さんは、メガネを湯気で曇らせてマンガから視線を外せず、数分間ページをめくれない。しだいに麺も伸びていく。
そんな時はせっかくのラーメンを味わうこともできず、視線をどこにやっていいかも分からず、下を向いてちびちびと麺をすする。気まずい時間がラーメン屋全体に流れていく。
同じように診療室内で、患者さんの目の前で、夫婦喧嘩が度々起こる歯科医院があるそうだ(うちの患者さんやスタッフから聞いた)。

嫁を歯医者に仕立て上げなくて良かった。
家で家事をしっかりやってくれ、おいしい食事を作ってくれている方が我家は平和なような気がする。

今は娘に言っている。「歯医者にならないか?とっても楽しい仕事だぞ。」


*お詫び~御夫婦で仲良く歯科診療をされている先生方、不愉快な内容で申し訳ございません。


オー マイ カット!2015/10/14

下の子の面倒を見ることになった日曜日。
別に何もすることが見つからなかったので「髪でも切ろうか」ということになり、ショッピングモールの1000円散髪屋に連れて行きました。

僕も医療従事者とはいえ「一個人事業主」なので、日頃からお店づくりや接客など、色んなお店を見て勉強させていただいております。
今回初めて1000円散髪屋を覗いてみましたが、驚いたのはその効率的なシステム。
最短の時間で最大の効率を上げるための工夫が随所に見られ、とても感心いたしました。
またお客さんも小さい子かおじさんだけかと思いきや、意外に女子高校生や40~50代の女性も多く、利用者の層も幅広いことに驚きました。

お客様のニーズというものは奥深いものです。
僕は床屋ではなく、美容室にずっと通っています。担当の店長さん(男性)がよくして下さるのと、女性客が多い美容室は接客の勉強になるところが随所に見られるからです。
カラーリングもしますので、時間も2時間以上、料金も12000円くらいしますが、それだけの価値はあると思います。

10分で1000円、120分で12000円。そうなんです、時間の単価ではほとんど差はないのです。
何に価値、重きを置くのか、短時間で終わらせたいのか、リラックスできる空間や時間、サービスを求めるのか、お客様のニーズ次第で色んな業態が創造可能なのです。

美容室のポイントカード。もう16000ポイントほど貯まっています。ポイントを使ってカット料を無料にすることもできるのですが、それは僕にはできません。
カットは技術です。美容師さんはアシスタント時代から仕事が終わって夜遅くまで居残って練習して、やっとスタイリストに昇格して、カットの技術を何年もかけて身につけてきたのです。
その技術に対して、ポイントを使って無料にするなんてそんな失礼なことは僕にはできません。
僕ら歯科医師も技術職です。歯の削り方1つにしても何年もかけて身に付けた努力の賜物です。ポイントを使って歯を無料で削って欲しいなんて言われたら悲しいと思うのです(実際にはそういう事はありませんが)。


存在2015/10/8

「自分が呼吸して、この地球上の貴重な酸素を吸って、二酸化炭素を吐いていることさえ申し訳ないと思うんだよ。生まれて生きている事に罪悪感を感じるんだよ。」
酔っぱらった友人はいつもこんな事を言う。

「じゃあさ、一生懸命働いて、まずお金を貯めよう。そして田舎の地価の安い所でいいから広大な土地を買う。そして植物をたくさん栽培する。木はできれば常緑樹がいいな。そしてお前さんが消費する酸素と排出する二酸化炭素分をその植物の光合成でまかなう。そうすればお前さんのその罪悪感も少しは無くなるだろう?」

自分の存在を特別なものとして捉えるのは良いことです。それをポジティブに捉えるのか、ネガティブに捉えるのかという違いだけで大差はありません。

しかし自分の存在が突然消滅しても、世界は何ら変わることなく回り続けます。魚群の中の一匹が死んでも、他の魚は気にすることなく回遊を続けます。

だからあまり深刻に考えない方がいいと思います。

10年、20年先があると考えるから悩んでしまうのです。現状を変えようと悪戦苦闘するのです。

自分が居なくなっても、周囲の数人が悲しむくらいで世の中には何にも影響しません。バラエティ番組は予定通り放送されるし、野球の試合だって予定通り行われます。

とりあえず明日の事だけ考えましょう。明日しかないと考えれば、1分だって愛おしく感じるものです。1回の食事さえ特別に感じるものです。嫌いな人にだって親近感が湧くかもしれません。
そして明日の夜にまた、その次の日の事だけを考えればいいのです。

「永遠に続く」と考えるから苦しいのです。自分の存在は永遠ではありません。
「もしかすると、あさって静かに息を引き取るかもしれない。」と考えれば、少しは明日を積極的に楽しく有意義に過ごそうと考えることができると思いませんか?


東京出張2015/9/23

歯科の仕事で東京に行ってまいりました。
普段は日帰りなのですが、今回は連休と重なったため少し観光もしてまいりました。





スカイツリー。
物凄い人の数でした。関東平野はどこまでも真っ平らなんですね。




浅草。
人の数に酔いそうでした。外人さんも多い。
ここからもスカイツリーが見えました。









東京タワー。
とても美しい建造物。




銀座。
僕にはあまり縁の無い場所。
お洒落な人が多かったです。



国立科学博物館。
台東区で出土した江戸時代の男性の頭蓋骨。
写真では分かりませんが、臼歯部に欠損があります。
よく確認できませんでしたが、
歯根は残っているのか?それとも完全に脱落しているのか?
そんなに年配の方ではなさそうです。
残存歯は綺麗で、口腔衛生状態は「ソニッケアー(電動音波ハブラシ)」などない
江戸時代にしてはなかなか良さそうです。
僕があまりにも夢中になって10分くらい見続けていたので、
後ろを振り返ると、ちびっ子達が「何事か?」と群がっていました。


六本木ヒルズ。
東京の凄さを感じさせる場所の一つ。
展望台からの夜景が綺麗です。
ここで晩御飯を食べて帰りました。
値段は意外にリーズナブル。博多とさほど変わらない。


今回ゆっくりと東京各地を巡りましたが、
こんな大都会で歯科医院を開業されている先生方は凄いです。
あらためて敬意を表します。


名前は漢字で書こう2015/9/8

最近、ドラマでも話題のデスノートですが

何故か我が家にもデスノートがあって

仕事を終えて、帰宅すると

僕の部屋のベッドの上にノートと手紙が置いてありました。

パパの名前は「しげたか」であって「しげかた」ではないんだよ。

それと漢字でちゃんと書かないと効果は無いんじゃなかったっけ?




なぜ女性は化粧をするのか?2015/9/7

なぜ女性は化粧をするのか?
常々僕が疑問に思っていた事だ。

ある時「なんで一般的に女の人は化粧をし、男の人は化粧をしないのか?」とTVの化粧品のCMを見ながら、アイロンがけに精を出す嫁に尋ねてみた。
「・・・・・・」。
返事が無かったので、一人で考えてみた。

男性が化粧をすると、ちょっと可笑しいというか滑稽というか、あまりピンと来ないし、正直ちょっと気持ち悪い。
もちろん最近は女性よりも綺麗な男性も登場してきていて、性別の定義や区別も曖昧になって来つつあるが。

だがそれは固定概念であり、古来より女性が化粧をし、男性がしてこなかったからそういう既成概念が成立しているだけで、もし昔から男性がおしろいを塗ったり、お歯黒をつけたり、眉毛をなんだかおでこの上の方に描いたり、口紅を塗ったり、髪の毛を長くしたり、髪飾りをつけたりして、逆に女性が化粧やおしゃれをしてこなかったならば、現在の「女性が化粧をするものだ」という固定概念は生まれなかったと思うのだ。

宇宙人から地球人を見ると、どんなに絶世の美女でも直視に耐えられない程、醜く見えるらしい。
逆もきっとそうだ。おそらくは宇宙人のミスユニバースなど・・。あまり言うと誘拐されるかもしれないからこの辺にしておく。

話が逸れた。
結局、化粧やおしゃれをするという行為は「生殖・種の持続、維持」に基づくものではないだろうか。
女性が男性に見初められ、優秀なDNAを獲得し(ここがポイント)、子宮で発育させ出産して子を育てる。
全ての行為はそれに基づき、化粧やおしゃれという行為もそれが根底にあるのではないだろうか?

しかし最近では「育メン」なる言葉まで生まれている。
もしかすると未来では、受精卵までは女性の体内で作られ、人工子宮なる物が発明され(希望すれば)男性の体内に埋め込まれる。
その受精卵を人工子宮に移植し、男性が自分の体内で胎児を発育させ、帝王切開で出産する。
もはや「育メン」などではない、「産みメン」である。
もしそんな時代になったならば、今度は男性が化粧をし、おしゃれをして、女性に見初められたくなるのかもしれない(「優秀な受精卵が欲しい!」なんてね)。

そうすると、女性が結婚をして、仕事を退職して、育児に励んで・・・などという現代ではほぼ当たり前となっている図式が根底から覆されるかもしれない。
男性が妊娠して、出産をして、育児をし、女性が仕事をバリバリやる変換の時代が到来するかもしれない。
「女性は子供を産むものだ」という愚かな発言をする人がいたが、未来ではそんな事を言う男性も人工子宮で子供が産めるようになるかもしれない。

くだらない話を読んでいただきありがとうございました。


ありがとうございます!2015/9/2

今日9月2日は開院記念日です。
1999年に開業しましたので(その時はまだ花の独身でした)、満16年になります。

今いるスタッフ達が小学生・中学生くらいの時に開業したわけで、あっという間だったような気もしますが、そう考えると随分と月日が経っているんだなぁと感じます。
小学生だった患者さんが大人になって就職したり、結婚して子供を産んだり、お年を召してお亡くなりになった方もいて、時間は僕等みんなに平等なんですね。

つらく悲しかった事が90%くらいを占めますが、楽しかったり嬉しかった10%の出来事を心の支えにして何とか続けて来れました。
これもひとえに治療に通って下さっている患者さん皆様、そして診療を支えてくれている副院長、スタッフ達そして僕の家族のおかげだと思います。

なぜ縁もゆかりもないこの地で開業することになったのか? 今でも僕はここで開業すべきではなかったのではないかと考えてしまうことが度々ありますが、残りの歯科医師人生をここで全うして行こうと今では考えています。

目標は70歳まで。あと22年と8カ月くらいありますが、単純計算するとたった6500日ほどしか診療できません。
これからも一日一日を大切に、患者さん一人一人を丁寧に診ていきたいと思います。


名医案内所2015/8/31

知人に「いい歯医者教えてよ。」とか患者さんに「どこどこに引っ越しするのでいい歯医者さんを教えて下さい。」と聞かれることがあります。

僕はいつも返答に困ってしまいます。「いい歯医者さん」とはどういう歯医者さんなのでしょうか?

上手く、安く、先生やスタッフが優しく、建物が綺麗で、設備が整っていて、夜遅くまで開いていて、キャンセルしても怒られず、診て欲しい時にいつでもすぐに診てくれるような歯医者さんでしょうか?
それとも学会で論文をたくさん発表している高名な歯医者さんでしょうか?

知人に勧められた歯医者さんがあまり自分に合わなかった、インターネットの口コミやホームページで良さそうに思えた歯医者さんがそれほど自分に合わなかったという経験をお持ちの方もおられると思います。

本屋さんで売っている「いい歯医者さんガイド」はほとんどが広告です。僕の医院にも「いい歯科医ガイドブックを発刊します。掲載料は・・・万円です。」というダイレクトFAXが頻繁に届きます。
50万円や100万円の掲載料で名医になれるのなら安いものです。
お金が唸るほど有り余っているのならまだしも、100万円もかけるのなら何かしら患者さんの為になる器械でも買った方が良さように思えます。

自分に合う歯医者さんを見つける一つの方法としてまず歯医者さんに「歯石取り、歯のクリーニング」にだけ行かれてみるのはいかがでしょうか?
必ず1週間以上前には予約して行かれて下さい。それでも何十分も待たされる様ならその歯科医院の予約の入れ方がアバウトである事が分かります。
そういう歯科医院は急患が飛び込みで来たりして忙しい時には、予約していても待たされたり、短時間で治療を切り上げられたり(流されたり)する可能性があります。

またトイレも必ずチェックして下さい。トイレの様子からでも院長やスタッフの診療の取り組み方が自ずと分かります。
ちなみに「歯石除去だけお願いします。」と言ったのにも関わらず、「どこどこに虫歯がありますので今日治療しましょうね。」と言われたら「また今度お願いします。」と言ってお断りすれば大丈夫です。

歯石除去一つでも歯科医院によってやり方が随分違うものです。
何軒か歯医者さんに歯石除去に行けば、医院の雰囲気、先生の説明、スタッフの対応などから何となく自分に合うかどうか分かると思います。

人それぞれ感性や価値観は違うものです。
ある人にとってはいいものが他の人にとっては合わないという事も当然あると思います。
歯科医院は自分の体を任せる所です。生涯の「かかりつけ歯科医」がみなさんに見つかるといいですね。


ニキータ、酸欠になってない?2015/8/19

行ってまいりました。志帆さんのライブ。

目の前1~2メートルで歌っている志帆さん。時々数十センチ。こんなに間近で志帆さんを見ることは一生に二度と無いかもしれません。

時々、志帆さんとちょっと目が合ったりして感動物でした。

お客さんは皆さんノリノリで会場はまさに酸欠状態。

日常を忘れさせてくれる素敵なライブでした。

志帆さんはしっかり体を鍛えてます。最初から最後まで素晴らしい歌声とパフォーマンスでした。

実はまた明日の夜、佐賀のライブに行きます。

仕事が終わって猛ダッシュです。

リフレッシュして治療も頑張ります!


大庭葉蔵2015/8/17

先日本屋のDVDコーナーで、太宰治の「人間失格」を映画化したDVDを見つけました。4,5年前に映画化されていたようですが知りませんでした。
小さい頃から「人間失格」を何度となく読み込んでいたので(今でも枕元にあります)衝動買いしてしまいました。

映画を見た感想ですが「人間失格の主人公の大庭葉蔵」を2時間あまりの映像で表現するのはやはり難しいのでしょうか、「うーん」という感じでした。
役者さんの演技も上手く「映像」としては良く出来ていると思いますが、原作を読んでいない人が映画だけ観ると、単に主人公がアルコール中毒・薬物中毒になって人生を転落していくだけの内容だと思われてしまうような気がしました。

主人公の大庭葉蔵は太宰治が自身を表現したものだと言われています。また太宰治自身は「境界性人格障害(境界性パーソナリティ症候群)」だったと言われています。

境界性人格障害は人口の約2%に見られ、決して珍しい障害ではありません。

境界性人格障害の人達の心の苦しみ、見捨てられる事、裏切られる事への恐怖・不安感、そして暴走する感情の起伏はそうでない人にはなかなか理解できない。

大庭葉蔵が心的内面を吐露していく文章と言葉の一つ一つは、精神的に健康な人が小説を読んでも本質を理解するのはなかなか困難であるような気がします。


プロがプロと呼ばれる所以2015/8/10

メジャーリーガーのイチロー選手、サッカーのカズ選手など、他にも色んな分野でお見かけしますが、自分の限界に挑戦し、ストイックなまでに常日頃から自分を鍛え上げその道を究めていく人を僕はとても尊敬します。

という訳で、僕も少しでも精進するため、先日もCAD/CAMセミナー(セラミックス修復)に参加してまいりました。

歯科の勉強会やセミナーには、受講者の先生方はお金を払って参加します。セミナーによっては数十万円するようなセミナーもあります。
ほとんどの先生方が一生懸命勉強されているのですが、周囲を見回すとグーグー寝ている先生や隠れてこそこそスマホでゲームをしている先生もわずかながらおられます。
過去受けたセミナーで一番衝撃的だったのが、テキストで隠しながらお弁当を食べていた先生。その時は思わず笑ってしまいました(中学生みたいで少し微笑ましかったです)。

学生の頃は僕もよく講義中に居眠りしましたが、大人になって(いい歳して)、自分でお金を払って貴重な時間を割いて参加している訳ですからとてももったいないと思います。
遠くから来られて一生懸命教えて下さっている演者の先生に対しても失礼がないように、いくらお金を払っているとはいえ聴く側のマナーは大切だと思いました。

今年の冬、面接に来ていただいた歯科医師の方に「何軒か歯科医院の面接に行きましたが、先生ほど真摯に歯科医療に取り組んでいる院長は他にはいませんでした。ぜひ就職させて下さい。」と言っていただきました。残念ながら諸事情でその方の採用には至りませんでしたが、とても嬉しい言葉でした(半分お世辞だと思いますが・・・)。

僕もさらに頑張って上手くなるよう努力しますので、(沖縄出身の)先生も頑張って下さいね。


うちの副院長先生をはじめ、スタッフみんなの頑張りで「トータルケア」が成り立っていると思います。
普段は照れくさくて言えないけどみんなには本当に感謝です!


心の音色2015/8/3

久しぶりにオベーションスーパーアダマスの弦交換をいたしました。
忙しさにかまけて弦交換をさぼっておりました。

そのためアダマスの音が次第に悪くなっていき、いつの間にかアダマスを弾かなくなって他のギターばかり弾いておりました。

弦交換をして一弦一弦チューニングして弾いてみると・・。

涙が出そうなほど綺麗な音色!!

「そうだった!アダマスってこんな音がするんだった!」


僕は毎夜、「明日こそは綺麗に生きよう!」と心の中で誓うのですが、一日が終わって「今日も綺麗に生きれなかった・・・。」と落ち込んでしまいます。

もっと鈍感に日々を生きて行けたら人生は楽チンなんでしょうが、他の人にとってはどうでもいい様な些細な事で後悔して落ち込んでしまいます。

「心の弦」も、時には張り替えてチューニングしてあげなければいけないのかもしれませんね。


黒か白か?いや、彩りを2015/7/31

日々愛読している小川彩佳さんのブログ「彩り日和」。

才色兼備の小川さんのブログは文章力もさることながら、何だか心がほっこりする文章が多く、また時には報道キャスターならではの鋭い目線で社会情勢、時事に触れておられます。

小川さんは世界で起こる色んなニュースを毎日読みながら、様々な「色彩」を心で感じておられるような気がします。

僕が今までの人生で一番たくさん書いた文字は「歯」でしょうか。

また感じる色は歯の色「白」、その次は虫歯の色「黒」かもしれません。

人生もっと色んな色を感じたいものです。


インプラント手術2015/7/30

今では簡単なインプラント手術なら全く舞い上がる事も緊張することもなく手術できますが、初めてインプラント手術をした16年前くらいでしたか、その時の事は今でも忘れられません。

患者さんは、交通事故で前歯を3本失くした20代女性。本当に気の毒でした。
手術を引き受けた僕は猛烈に勉強し、シミュレーションを重ねました。自家骨採取と骨増生(GBR)も含めた、インプラント初心者の僕にはハイレベルなオペでしたが無事成功しました。

その後は上顎洞までの顎骨が少なく人工骨を用いて埋入するソケットリフトという術式や、抜歯後即時埋入インプラント手術などの術式を半年間くらいでマスターして症例を重ねました。
インプラントの手術の時は、どんなに簡単なケースでも夜遅くまで医院に残って手術計画を立てたり、日曜日も自宅にCTを持ち帰って頭の中でオペをイメージしたりしています。

ここ3、4年くらいはインプラントではなく、セラミックス、特にセレック治療にのめり込んでしまいました。
しかしセラミックス治療の時には、あのインプラント手術の時のような昂揚感、全神経を研ぎ澄まして集中する感覚、そして術後、ガッツポーズをしてしまいそうなくらいの達成感を感じることができないのです。上手く言えないのですが・・・。

セレック修復もほぼマスターしたので、最近またインプラントにのめり込んでみたいという気持ちが高まってきました。
まだまだやるべき事、勉強することはたくさんあります。頑張ります。

患者さんの中には、マスコミの報道などの影響からか、インプラント治療を頭ごなしに否定される方も最近多いのですがインプラント治療にはいい面もたくさんあります。
入れ歯やブリッジ治療では達成できない素晴らしい面もたくさんありますので、ぜひ歯医者さんにインプラントの事を相談してみて下さい。


この世の果て2015/7/12

「平和」という字を小学生の頃、習字の時間に書きました。

人間がより知性を高めていき相手の事を思いやれば、国や人種間、宗教の違いでの戦争や紛争、人殺し略奪などの犯罪、そんなものはなくなるでしょうと先生が言って僕等は信じて大人になりましたが、どうやらそんな事はないらしく、科学技術が進歩してもただそれが起こってしまうまでの過程がより高度で複雑、難解、陰湿になっただけで、結局今の人間達がやっていることは昔と大して変わりがないようです。

国家間の戦争とかそういう大きな事象だけではなく、自分の身の回りにも小さな戦争は心の中の葛藤も含めて毎日、日常的に起こっていて、それをクリアしていく事はとても精神をすり減らしてしまうものです。
昔からいじめの問題はありましたが、現在のいじめはインターネット、SNSの普及もあってより陰湿でより残虐になっているような気がします。自分も昔ちょっとしたいじめに遭っていました。

自分は高校時代、他県の男子高に通うために親元を離れて寮に入っていました。狭い部屋に四人、二段ベッドが二つ、机が四つ。
同級生のA君と一つ下の学年のB君は、毎晩消灯後、自分の部屋にやってきて、自分はボコボコに殴られ続けました。他の三人は見て見ぬふりでした。学校の先生や寮の先生に相談しても相手にしてくれませんでした。その二人の親(産婦人科医と歯科医)は多額の寄付金を学校に納めていました。うちは貧乏で授業料を納めるだけで精一杯でした。

毎日夜になるのが怖くて怖くて、不眠症になって精神は崩壊していきました。
寮なので学校に行かないわけにもいかず、転校して逃げ出したかったのですが、無理して私立に入れてくれて必死に働いている親の姿を見ると言い出せませんでした。
自分にも悪い所があったからそういう目に遭ったのだと思いますが、あの高校時代は本当に地獄でした。
ただ自分はこうして今も生きているからまだ大した事ではなくて、世間には自ら命を絶つほどに追い込まれた少年少女達が実際にいる事を、追い込んでしまった当事者、それを見逃してきた周囲の人々は胸に刻んで一生をかけて償うべきです。

自分を殴り続けた二人のうちの一人は親の跡を継いで歯科医になっていて、十年ほど前に偶然再会しました。彼は全くあの事を覚えていませんでしたが、自分は当時の事を思い出し鼓動が激しくなりました。我儘な性格は変わっておらず、歯科材料屋さんに対して傍若無人な振る舞いをしていました。そして親(歯科医)の前では無口なお利口さんを演じていました。

患者さんもほとんどの方がいい人ですが、中には恐い人もいます。医療従事者の自分がこんな事を書いてはいけないのかもしれませんが、「万人を愛し、善人にも悪人にも平等の愛を与える」ことはできません。
本当は全員がいい人だと思いたいのですが、実際世の中には悪い人がいるわけで、そういう人も歯が痛くなれば歯医者に行くわけで、そうすると自分もそういう人を診察することになるわけです。
数年前にもある患者さんにきちんと説明をして同意を得て抜歯をしたところ、「悪くもない歯を抜かれた。100万円払え。」としつこく恐喝されました。その時は知人の弁護士に助けてもらいました。
ここまでひどい事は滅多にありませんが、これに近いことをする患者さんは珍しくありません。「モンスターペイシェント」で困っている先生方は非常に多いと聞きます。

学校の先生も本当に大変だと思います。あれでは心の病を患ってしまって当然です。本当に気の毒です。自分の子供がかわいいというのは昔も今も変わりないと思いますが、なぜ一部の保護者がこんなにモンスター化しているのか、教育者が変わったのか?人間(保護者)の心の根底が変わったのか?今度学校教育の現状と背景についても勉強して理解を深めていきたいと考えています。

物事が解決しないのは、みんな「自分は正義、自分の考え、主張は正しい、他人は悪だ。」と考えてしまいがちだからです。
それが大きな規模で起こったものが戦争や紛争であり、みんな「自国や自分の宗教の教えが正しい、他は悪だ。」と考えてしまいがちだからだと思います。

世界平和を実現するのは難しい。ましてやみんな自分の身の回りや心の中の小さな平和さえ獲得するのに精一杯で悪戦苦闘しているのです。世界の事を考える余裕などないのです。


最近思ったこと2015/6/28

ホームページの素材に使おうと、先日うちの若いスタッフと写真を一緒に撮った。
パソコンでその写真を確認してみたが、あまりの自分の劣化ぶりに絶句して腰を抜かしそうになった。
全く皺の無いスタッフのツルンとした顔。一方、皺、たるみ、白髪が目立つ院長。
「オレってこんなに老けてんだなぁ・・・。」
写真を撮って10分後、何だか嫌になって全て削除してしまった。

気持ちはまだ30歳前後なんだが、直視しなければならない現実がある。
「院長からごあいさつ」の写真は修正はしてないが、2年くらい前に思いっきり日光を浴びながら、娘に50枚くらい撮らせたうちの奇跡の1枚だ(娘は疲れて泣きそうになっていた)。
そろそろ写真変更も検討しなくてはならない。

しかし顔の劣化なんてどうでもいいことで、「体が健康で毎日診療を元気にできるだけで幸せなんだ」とたった今、開き直ることにした。



生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)

「 命ある者は必ず死に、出会った者は必ず別れる事になるから憂うことなかれ」という教え。

It is better to light a candle than to curse the darkness.

「暗いと文句を言うより、ロウソクに火をともした方がいい」

好きな言葉です。



土曜日の診療はハード。一週間の最後で疲れもピーク、診療もぶっ続けで長い。

ナイトガードの説明で、患者さんに「夜、寝ている時に、くいしばりや歯ぎしりがあると歯や歯の周りの組織に悪影響があります。」と説明しようとしたところ、
「夜、寝ている時に、金縛りや歯ぎしりがあると歯や歯の周りの組織に悪影響があります。」と言ってしまった。すぐに訂正してお詫びした。



先日の僕のエッセイを御覧になったある歯科医師の方から「マイクロスコープなんて歯科では必要ないでしょう。サージカルルーペで十分ですよ。」と言われた。
光の入射角の違い、倍率などきちんと調べてみて下さい。そしてマイクロで最低1ヶ月間治療してみて下さい。そうすれば解りますよ。
僕は3日前に2台目のマイクロスコープを購入しました。



うちの子供は僕が仕事から帰ってくると毎日必ず「お仕事ありがとう」と言ってくれる。小さい下の子も必ず言ってくれる。母親の教育の賜物だろう。

一日のうちで唯一の「心からのありがとう」は胸にしみる。

毎日帰宅後、軽く運動をしてビールを飲む。これもまた喉にしみる。



娘の送り迎えで娘が所属している劇団に行くと、CMで見かける子供や大人の女性をたくさん見かけておもしろい。
皆さん礼儀正しくて、僕が「こんばんわ」と言うと、必ず夜でも「おはようございます!」と言ってくれる。

深夜、音楽番組を見ていていつも思うことだが、メジャーデビューした人達は、みんな本当に上手く、甲乙つけ難い。
その中でも売れるアーティストは本当に一握り以下で、ほんのちょっとの才能の差と運の差が明暗を分けているんでしょうね。

今のままでは、娘がミュージカルの道で飯を食っていけるとは到底思えない。並外れた才能と努力が必要な事を知っているからだ。
娘が歯科医師になってくれて、演劇や歌は趣味の範囲で留めてくれたら僕としては嬉しいんだが。

今まで僕は「二代目」というモノにとてつもないくらい嫉妬と嫌悪感を抱いていた(内心、ちゃんとした親が羨ましかったんだろう)。
しかし今では娘に「二代目」になるよう説得している(無理そうだが・・・)。

僕は自分勝手だ。


飽和2015/6/21

若手の歯科医師の先生方の相談に乗ることが時々あります。

その中で一番多いのが「開業して自分のやりたい歯科治療をどうやって実践していくのか?」という質問です。
最初からポリシーを持って自分のやり方を突き進めていくには「資金」が必要です。高額な器械が必要という訳ではなくて、持ちこたえるための資金と精神力が必要だと考えます。

開業当初は色んな患者さんが来ます。多くは「新しい歯科医院が出来たから行ってみようかな」くらいの一見さんです。当然院長の治療方針も何も知らずに来院されます。そういう患者さんに、いきなり院長のこだわりの治療方針やポリシーを説明すると多くの患者さんは反発して逃げます。悪い噂が立ちます。患者が激減し売上が伸びず倒産する可能性が高くなります。ですのでよほどの「運転資金」や「親の財力」がある場合を除いて、いきなり院長のポリシーを患者さん達に無理に押し付けるのは非常に危険だと考えます。

よって僕がお勧めするのは、「まず万人受けをする治療方針でいきましょう。」「患者さんの要望をよく聞いて、医学的におかしいところや最低限の所は譲れないけれど、なるべく患者さんの意向に沿った診療をしていきましょう。」「そして院長は死ぬほど働きましょう。」ということです。

そして経営が軌道に乗って、院長の治療方針を受け入れてくれそうな患者さんがチラホラ出てきたら、その患者さんに少しずつ院長の考え・方針をお話しして、それに賛同する患者さんを増やしていきます。そういう患者さんは同じ考えに近い患者さん(多くは友人、類は類を呼ぶ)を連れて来てくれますので、やがては医院全体が院長の治療方針に賛同してくれる患者さんになり、経営も安定していきます。そしてどこの歯科医院でも構わないような「銀歯が取れたからとりあえず着けるだけでいい。」というような患者さんは来なくなります。そこまで数年かかるので資金と忍耐が必要です。

一番いけないのが、院長が自分の信念、治療方針をしっかり持たず、ただ夜遅くまで治療する、日曜日も診療するなどダラーッと診療し続けていくパターン。成人も小児もインプラントも何でもする個性の無い何でも屋さん、誰でもウェルカムの医院。
確かにそういう医院も社会の中では必要ですが、そこそこ患者数も多く、資金にもあまり困っていないのでズルズルと院長が50歳過ぎまで時間が経ってしまいます。そういう医院では代診も何人か居て誰が診療を担当するのか決まっていないので、治療方針、手技にバラつきが出ます。

すると近隣に若手のバリバリの歯科医師が似た歯科医院を必ず作ってきますから、新しい医院に必ず食われてしまいます。もともとそういう医院に通っている患者さんは、あまりこだわりがありませんので(とりあえず安く、いつでも診てくれて、優しければいいなど)、綺麗な清潔な医院で、開業したての若くて元気な先生が近隣に来たら、50歳過ぎて院長の愛想も少し悪くなり、スタッフも年配者が多くなり接遇サービスの基本を忘れかけてしまっている古くなった歯科医院は必ず負けてしまいます。そして「近所に歯科ができて、患者が減った。」と嘆く事になります。

新規開業の先生は、古くからそこにある歯科医院を潰すつもりで近所に開業してきます。共存しようなどとは微塵たりとも思っていません。淘汰されないためには24時間、歯科の事だけを考えて生きていくくらいの心構えが必要です。
院長のポリシーが確立されている歯科医院には遠方からでも患者さんが来られます。県外、海外からでも来られます。だから隣に歯科医院が出来ても恐くないのです。商圏が全く違うのです。

余談ですが、受付が座ったままの歯科医院はダメです。僕は開業当初から受付を座らせたことがありません。お客様が立っているのに、受付が座って対応するなど接遇の基本からいうと愚の骨頂です。
自分の確固たる信念を持ち、技術を磨き、常に勉強して、医院全体と院長自身をプロデュースしていくことを忘れなければ、隣に新規の歯科医院が出来ても何も恐れることはありません。

また経営学は最低限の知識だけで構わないと僕は思います。節税の仕方を勉強する暇があれば、歯の勉強をした方がよっぽどいいです。「いかに多くの患者さんに来続けてもらうか、売上げを持続させるか」それを考え実行する事が経営の全てだと思います。僕は税理士が出してくれる経営分析の資料を全く見ませんし、理解もできません。

僕が開業した後、僕の医院周囲に若手の先生が何人か開業して綺麗な歯科医院がたくさんできました。こんな田舎で人口の少ないところにです。福岡は歯科が開業する場所がもはや無いのです。
うちは開業して16年になりますが、売上げは微増ながら一度も前年度を下回ることもなく、スタッフの人数も開業時は2人でしたが、今は8人です。しかも夜8時まで受付していましたが、今は5:50で受付は終了です。早く帰ってゆっくりできるのではなく、勉強する時間、体を鍛える時間、体調、コンディションを整える時間が確保できるようになりました。

それと最後にもう1つ。以前は歯科は開業すれば必ずある程度の患者さんが来て、勤務医時代よりはいい生活ができました。しかしあなたが勤めている歯科医院の患者さんが多いのは、あなたの功績もあるのかもしれませんが、大半は院長先生が何年も何年もかけて積み上げてきたものがあるからこそ患者さんが多く、あなたという代診を雇えるほどになっているのです。
「自分も開業すればこれくらいは患者さんが来るだろう。」と決して勘違いしてはいけません。技術も人格もそこそこあるのに、開業して1日に3~4人しか患者さんが来ない日が続き、ノイローゼになって自殺した歯科医師の先生を何人も見てきました。その先生方の多くが診療室で首を吊っておられました。開業を成功できなかった無念さが痛いほど伝わってきます。

だからそれくらいの覚悟が無い先生は「一生勤務医」でもいいのではないでしょうか?僕の友人で勤務医として安定した給与をもらって、家族4人で都会でマンションを買って幸せに暮らしている先生もいます。開業は一生するつもりはないと言っています。
歯科医師は絶対に開業しないといけないわけではありません。「自分の城を持ちたい」という気持ちも分かりますが、勤務医という人生も選択肢としてありなのではないでしょうか?

歯科材料屋さんの「先生、そろそろ開業しませんか?」という口車に安易に乗ってはいけません。材料屋さんは、セメント1個を買って貰っても嬉しくないのです。開業時の高額な医療器械を買って貰って初めて嬉しいのです。だからいつも材料屋さんは、開業の年頃になった先生方を常にマークしています。そして「先生いい物件ありますよ。」と勧めてきます。いい物件など日本中どこを探してもどこにもありません。歯科医院は異常な程に飽和状態なのです。

偉そうな事を書いてきましたが、これは自分を戒めるためでもあります。長文読んでいただきありがとうございました。


「先生、私歯医者になりたいんです!」2015/6/15

通院している患者さんから「先生、うちの娘が歯学部に行きたいって言うんです。一度先生のお話しをお聞きしたいと言っているんですが、お願いできますか?」と電話がありました。
診療が終わって、高校3年生の娘さんがうちの病院にやって来ました。その子は片付けをしているスタッフをチラチラ見ながらどうして歯医者になりたいと思ったのか、まるで僕が面接官かのように喋り始めました。

以前こんなアンケートが歯科医師を対象にありました。「自分の子供を歯科医師にさせたいですか?」
結果は7%の歯科医師が自分の子供を歯科医師にさせたいと、つまり93%の歯科医師は自分の子供を歯科医師にはさせたくないという結果でした。
歯科界は暗い話題が絶えません。平均年収も昔に比べると大きく下がりましたし、私立では入学希望者が定員割れを起こしている歯科大学もあります。新規開業して倒産する可能性も高く、歯科医師の自殺率が高いというデータもあります。

僕は自分がいかにも大変な仕事をしているんだよという風な口調でこんな事をその子に話しました。
「それでも歯医者になりたい?」
「はい!なりたいです!」
その子の瞳には一点の陰りもありませんでした。きっとこの子は立派な臨床家になることでしょう。

もちろん暗い話だけではなく、歯科医師という仕事が人の健康を維持するのに重要な役割を担っていること、歯を美しくすることでその患者さんの外見だけでなく心まで豊にできることなどもしっかりお話しさせていただきました。


院長が思うに「彼女は君のそんなウジウジしたところが好きなんじゃない? 」2015/6/15

君といるととっても惨めな気持ちになるんだ。

だって君はとても美人で頭もいいだろう?有名な大学も出てるし英語もペラペラだし、テレビにだって出てる。
僕なんか小さい頃からスポーツしかやってきてないから勉強だって出来ないし、「ハローとサンキューとプリーズ」くらいしか言えないよ。年収だって君の数分の一だ。お世辞にもイケメンとは言えないし・・。君は29歳で、僕は27歳。年下で包容力だってないよ。

人は自分に無いものに魅かれるってよく言うけど、何で君が僕の事を好きになって結婚しようって言ってくれたのかよく解らなかった。最初はからかわれているのかと半信半疑だった。
君ん家のお父さんは会社役員をしていて都内の一等地の一戸建てに住んでいて、スーツがとても似合ってダンディで、お母さんもとっても上品だよね。うちの親父なんか町工場で働いていて家も市営住宅だし、いつも油まみれになって作業服も汗臭いんだ。お袋だってスーパーのレジ打ちのパートだよ。妹なんてヤンキーだよ。
親父とお袋に君の事を話したら、鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていたよ。
君の御両親に紹介された時は、御両親が僕を見て「まぁ」って心の中で言ってるような気がして少し肩身の狭い思いをしたんだ。

結婚しようって言われた時は天にも舞い上がるような気分だった。周りからは「玉の輿」って言われたよ。
けど君の小難しい話に相槌を合わせるのは結構しんどかったし、上品なフランス料理の店も落ち着かなくてソワソワしたし(僕の行きつけは定食屋か居酒屋だ)、ベンチャー企業の社長達との合コンの話を聞くのも何だか嫌だったな。
時々「上から目線」になってる気がしたのは僕の被害妄想かな?

君に勝つことと言えば、100メートル走くらいだよ。僕は11秒台で君はその3倍は遅いんじゃないかな?
一生、君に食べさせてもらう事になりそうで、男としてのプライドってどうなのかなって考えてしまうんだ。

君といると自分がとっても惨めな気持ちになるんだよ。だから決めたんだ。君とはサヨナラしようって。


御先祖様2015/6/15

自分の祖先のルーツが分かる「ディスカバリー」という遺伝子検査キットを買ってみました。
やり方は簡単で、唾液を少量採取してそれを郵便で送るだけです。

2週間程度で結果が出ました。
結果によると僕の祖先は古い時代に東南アジアから日本に来て縄文人になったとのことです。日本人の13%がそうらしいです。あなたの祖先はこんな感じでしたよとイラストまで付いていました。

「あれぇ、自分の前世は中世のヨーロッパの教会で悪魔祓いをしていた牧師で、先輩の牧師に殺されたって聞いてたんだけどなぁ?」と思いましたが、よく考えてみると肉体は霊魂を入れる箱のような物で、肉体の祖先はそうなのかもしれませんが霊魂とは全く別物なので違っても当然の事だと気付きました。

しかし唾液だけでよく分かるものです。今の遺伝子検査は本当に凄いです。体質なども完璧に当たっていました。例えば髪質が太いだとか、痩せ型だとか、鼻筋がどうだとか、お酒に酔いにくいだとか。
少しショックだったのが、遺伝子的にはあまり長生きできないそうです・・・。何となく分かっていましたが。

他にも150種類の疾患発症リスクと130種類の体質が分かる検査キットなどもあるのでまた購入してみたいです。


阿漕(あこぎ)な人2015/6/13

最近あまり耳にしなくなった言葉。

強欲でやり方があくどいさま。「あこぎな商売」「あこぎなまねをする」など。
禁漁域である「三重県津市の阿漕ヶ浦」で、ある漁師が度々密漁をして捕えられたという伝説から生まれた言葉だそうです。

「あこぎ」と言えばアコースティックギター。僕の愛用の「アコギ」は真ん中のギブソン・ハミングバードです。


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