審美歯科

当医院の審美歯科の考え方

ただ単純に歯を削って白い歯を入れて見た目を良くするだけでなく、口腔の機能を回復・維持し、生物学的に正常で、また最小限度の侵襲治療(MI治療)を心がけて審美治療を行うようにしています。
またマイクロスコープを使い、肉眼では見えない領域まで拡大して精密治療を行っています。

コンポジットレジン充填

(症例1)

■写真1

歯と歯の間のつめ物が黄色く変色していました。 またホワイトニングも御希望されました。


■写真2

まずはオフィスホワイトニングを行いました。 ホワイトニングで白くなるのはエナメル質の部分だけで、黄色く変色したつめ物は白くなりません。


■写真3

つめ物を取り除きました。虫歯も中にできていました。


■写真4

虫歯を取ったところに、白いつめ物を充填しました。


■写真5

保険のつめ物(コンポジットレジン)は劣化・変色しやすいので、今回はグラディアダイレクトという保険適用外のつめ物を充填しました(保険のものより劣化・変色が緩やかです)。 20数色ある色の中から数色を選んで積み重ねて充填していき(マイクロスコープを使いながら)、よりリアルに歯の色調を再現していきます。

メタルセラミックス

(症例1)

■写真1

右上1番の神経を取って変色した歯を綺麗にしたいとのことで来院されました。


■写真2

メタルセラミックスをかぶせて、左側の歯の色に合わせました。

(症例2)

■写真1

1999年の症例です。右上の前歯2本が神経を取って変色していました。


■写真2

右上2本にメタルセラミックスを入れました。今思えば、歯肉の炎症を完全に取りきれなかったのが、悔やまれる点です。

(症例3)

■写真1

左上1番を綺麗にしたいということで来院されました。 神経を取っている歯で、広い範囲をレジンで埋めてありました。


■写真2

メタルセラミックスで修復しました。 テトラサイクリン歯で、右上1番の歯にわずかに縞模様が認められたので、セラミックスにも縞模様を少し入れました。

(症例4)

■写真1

ベテランの歯科衛生士さんが来院されました。 前歯5本のメタルセラミックスが古くなり、歯肉の境目が気になるとのことでやりかえを御希望されました。


■写真2

メタルセラミックスを5本新しく入れました。 さすが歯科衛生士さん、プラークコントロールも上手で、歯肉も綺麗です。

ジルコニアオールセラミックス

(症例1)

■写真1

前歯3本に保険のかぶせ物が入っていましたが、変色・劣化しているので、やりかえたいとのことでした。 また左上2番の歯もかぶせ物をして、前歯4本を綺麗にしたいと御希望されました。 かぶせ物はジルコニアオールセラミックスを選ばれました。 ジルコニアとは、欧米では「白い金属」とも言われ、F1マシンのブレーキやスペースシャトルの耐熱タイルなどにも使われるほどの強度があります。

ジルコニアは十分な強度と曲げ強度があるため、オールセラミックスのフレーム(内面)に使うことで、強くて、審美性の高いオールセラミックスを作ることが可能です。 また従来では、金属を使わなければならなかったブリッジの症例に使用することができ、金属アレルギーのある患者さんにも安心して使用することができます。

今回の症例は単冠4本ですが、フリーメタル治療のブリッジには最適な材質だと思います。


■写真2

歯型を採り、ジルコニアのフレームをコンピューターで作成し、試適しました。


■写真3

ジルコニアに技工士さんがセラミックスを築盛してできあがりました。


■写真4

メタルセラミックスの場合、歯肉が下がって歯肉の境目が黒く見えたり、また光を透過しないため、天然歯のような自然感に乏しいところがありました。 ジルコニアオールセラミックスはそのようなリスクがほとんどありません。

(症例2)

■写真1

ジルコニアのブロックをCAD/CAMにて削り出して作製したかぶせ物です。 高強度で硬い物を咬んでも割れることがなく、また歯ぎしりなどがある方でも安心です。 金属を使わないので金属アレルギーの心配もなく、また歯肉の黒ずみ、変色も起こりません。


■写真2

写真1のジルコニアを使ったブリッジ症例です。
支える歯の削る量を最小限にしますので、神経を保護できます。強度も全く問題ありません。


■写真3

同じくジルコニアのブリッジ症例で、支えの歯をかぶせた場合です。
保険適用では写真のように銀歯になります。


■写真4

左上6番が欠損のジルコニアインレーブリッジ症例です。


■写真5

左下5番が欠損のジルコニアインレーブリッジ症例です。

(症例3)




■写真1

上の前歯4本のメタルセラミックスのやりかえを御希望され来院されました。
歯肉の境目が黒くなっているのが気になるそうです(ブラックマージン)。

・15年程前に美容歯科で治療
・右上の1番が前に出ている
・前方運動で1ヵ所、咬合干渉しやすい部位がある
・色はA1というシェード
・歯間乳頭が高く、歯肉の高低差が大きい
・歯肉が退縮しているため、歯冠が今より長い修復物になる





■写真2

メタルセラミックスを除去しました。
4本ともマージン部に虫歯(カリエス)ができていました。
咬合干渉していた左上1番はメタルコアごと緩んでおり、ボロッと取れてきました。

いずれにせよオールセラミックスで修復するので、右上1番のメタルコアも除去しました(メタルコアの金属色が透けて暗く見えないように)。
正中の2本はファイバーコアを口腔内で直接法で作製しました。
歯軸がかなり傾斜をつけて中に入れてあったので、もともとの歯は少し前突気味であったことが分かります。


■写真3

個人トレーを作製し、歯肉を圧排しラバー印象を行いました。
写真は他の患者さんの印象です(印象日、カメラが故障したため撮影できませんでした)。




■写真4

ジルコニアオールセラミックスが出来上がりました。
今回はA1という色をメインに、歯頚部にA2という色を組み合わせて周囲の歯と色調を合わせました。

一旦、仮着して数日間使っていただき、その後切縁の丸みを帯びた形態をフラット気味にするなど修正を加えました。

(症例4)



■写真1

メタルフリーを御希望の患者さんです。
少しずつ口腔内の金属を外してオールセラミックスにやりかえをしています。

上顎の中切歯に2本のメタルセラミックスが入っています。
入れてから10年くらい経つそうですが、ブラックマージンに多少なっているところ以外に悪いところは無さそうです。



■写真2

メタルセラミックスを除去しました。
若干カリエス(虫歯)が認められます。
メタルフリーにするため、メタルコア(金属の土台)も外します。
マイクロスコープ下で超音波チップを使い、歯質を保護しながら慎重にメタルコアを除去します。

ここで根管治療をやり直すか考えましたが、患者さんが非常に遠方から来院されていること、レントゲンでも根尖病巣が無いこと、またメタルコアを除去した際、歯冠部からの漏洩はさほど無さそうに感じたので、今回は前の歯科医師の先生の根管治療をそのまま引き継ぎました。


■写真3

カリエス(虫歯)を除去し、ファイバーコア(グラスファイバーの心棒を硬いプラスチックで固めた土台)をお口の中で直接作製しました。
その後、マイクロスコープ下で支台歯形成をします。




■写真4

歯肉圧排後、シリコンラバーで印象し(歯型を採り)、ジルコニアオールセラミックスを作製しました。

(今回の治療費)
ジルコニアオールセラミックス 2本
1本110.000×2本
(消費税別)

ポーセレンラミネートベニア

(症例1)

■写真1

前歯の正中離開を主訴として来院されました。 矯正も含めて、いくつかの治療法を御説明し、今回はポーセレンラミネートべニアで治療することにしました。


■写真2

ポーセレンラミネートベニアとは、薄い「つけ爪」のようなセラミックスで、薄さは0.5~0.7ミリくらいです。 歯の表面を薄く削るだけでよいので、歯質をたくさん残すことができ、また神経を取ったりしなくていいのが特長です。


■写真3

この症例は当医院がセレックシステムを導入する前の症例でしたので、歯型を採り、技工士さんにベニアを作ってもらいました。 現在ではベニアの場合、ほとんどの患者さんがセレックシステムを選ばれます。歯を削ってその日のうちにセラミックスが出来上がり、1日で治療が終了するからです。 技工士さんに作ってもらうと、およそ1週間ほどかかります。


■写真4

内側から見たところ。

 


■写真5

よく「ベニアは取れないんですか?」と患者さんから聞かれますが、きちんとした接着システムで接着し、咬み合わせをしっかりチェックすれば、ほとんど取れることはありません。

(症例2)

■写真1

歯が黄色いのを白くしたいとのことで来院されました。
特に右上の1番は神経を取ってあり、変色が大きく、またレジンが広い範囲で埋めてありました。
エナメル質の残量などを考慮して、まず全体的にホワイトニングをし、右上1番にはラミネートベニア(セレックで即日修復)とすることにしました。


■写真2

オフィスホワイトニングを3回のみ行いました(5回セットが理想的です)。
神経を取って変色している歯は内部から変色しているので、白くなりません。
またレジンもホワイトニングでは白くなりません。


■写真3

右上1番にセレックでラミネートベニアを作り、その日のうちに入れました。
入れた直後の写真なので歯肉が少し赤いですが、数日で綺麗な状態になります。ラミネートベニアは歯を削る量も少なく、色も綺麗にすることができます。

(症例3)

■写真1


右上2番を綺麗にしたいとのことで来院されました。
充填されているコンポジットレジンの範囲が広く、また劣化しており、隣りの歯にくらべて茶色味が強くガザガザしています。
カウンセリングの結果、セレックでポーセレンラミネートベニアを作ることにしました。

この方法は、歯の表面を0.5~0.7ミリほど削るだけなので、360度、全周削ってかぶせる方法と比べて、神経を保護できる、咬み合わせが変化しないなどのメリットがあります。
またセレックで作製すると、その日で終了しますので、仮歯が必要ない、接着効果を最大限に発揮できるなどのメリットもあります。


■写真2


古くなったコンポジットレジンを除去し、ラミネートベニアの形成をします。
内部に虫歯があったため、茶色が強い部分がありました。
ポーセレンラミネートベニアは薄く、内部の色を拾うため、その部分はコンポジットレジンで色調を調整します。


■写真3



形成が終わった歯をセレックの3Dカメラで撮影します。
形成マージンを設定します。
元々の歯の形は悪くなかったので、削る前にあらかじめ3Dカメラで撮影しておきました。
そのデータを「コピーモード」で利用すると、元の歯の形とほぼ同じ形のセラミックスをセレックが提案してくれます。


■写真4



今回はIPS Empress CADというセラミックスブロックを使用いたしました。
ベニアはとても薄いので、中のセメントの色が透けてくるのを考慮して、A1という色のブロックを使いました。


■写真5



ミリングして出来上がったポーセレンラミネートベニアです。
接着性レジンセメントで接着しました。

(今回の治療費)
セレック IPS Empress CAD 1本
¥65000

(消費税別)

ノンクラスプデンチャー

(症例1)

前歯4本が欠損の場合です。
部分入れ歯の金属の留め金が無いので、審美的に良好です。

(症例2)

多数歯欠損の場合、補強のために見えない部分に金属を使用します。
金属の種類も選べます。

光の透過性の違い

オールセラミックスの光の透過性は天然歯に似ています。メタルセラミックスでは中に金属のフレームが入っていますので影が出来ます。

オールセラミックス メタルセラミックス 天然歯
▲オールセラミックス ▲メタルセラミックス ▲天然歯
オールセラミックス メタルセラミックス  
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